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410 Wennergren (91)

410 Wennergren (91)



動作のO-単語
もし名詞(O-単語)が明白に動作的であり、もしその意味上の主語があるならば、siはその主語を代行しているのが普通です。しかしこの規則は固定していません:
Petro pacience auxskultis la plendadon (訴え) de Karlo pri cxiuj siaj problemoj.
Karloは自分のすべての問題について訴えました。その問題はKarlo(plendadoの意味上の主語)のであり、Petro(auxskultusの主語)のではありません。

Sxi ignores la flatadon de sxiaj admirantoj.
彼女の賛美者たちは(彼女を)賛美しました。(基本規則に従って)siaj admirantojとは言いません、なぜならflatado(媚びる行為)の意味上の主語だけが念頭にあるからです。

siaがソレ(gxi)の規定辞(difinilo)として動作名詞の前にある場合には、gxiは常に主動詞の主語を代行します。
Karlo rakontis al Eva pri sia vojagxo al Azio.
Karloがアジア旅行をしたのです。

Karlo demandis al Eva pri sxia vojagxo al Euxropo.
Evaがヨーロッパ旅行をしました。

Karlo parolis kun Eva pri sxia vojagxo al siaj gepatroj.
Evaが両親と旅行しました。ここではsiaがvojagxoの意味上の主語を代行しています。ここのSiaは動作名詞vojagxoの規定辞ではなくて、名詞gepatrojの規定辞です。

Karlo rakontis pri sia vojagxo al siaj gepatroj.
最初のSiaは主動詞rakontisの意味上の主語を代行し、2つめのsiaはvojagxoの意味上の主語を代行しています。しかしそれらは同一人物です。

以下の文例は、そのような文における多様な可能性を示しています:
Karlo admiras lian fidon(信頼)al si.
彼は自分を信頼しています。LiはKarloではありません。

Karlo admiras lian fidon al li.
彼は彼を信頼しています。最初のliはKarloではありません。2つめのliはKarloあるいは3番目の他の男です。

Karlo admiras sian fidon al li.
Karloは彼を信頼しています。LiはKarloではありません。

Karlo admiras sian fidon al si.
Karloは自分を信頼しています。Karloだけが話題です。
8月5日
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409 Wennergren (90)

409 Wennergren (90)



I-動詞
もしsiをI-動詞と一緒に使うならば、siはI-動詞の意味上の主語(#27.1)を代行します。
最もしばしば、こういう意味上の主語は主動詞の主語と同じですが、常にそうではありま
せん。
Cxiu homo devas zorgi pri si mem.
Siはzorgiの主語を代行しています。それはdevasの主語と同じです。

Kiam estas varme, li sxatas bani sin en malvarmega akvo.
baniの主語はsxatasの主語と同じです。

La sinjoro ordonis al la servisto vesti sin.
ordonisの主語はla sinjoroです。vestiの 意味上の主語はla servistoです。Sinはserviston
を代行しています。

La sinjoro ordonis al la servisto vesti lin.
下男は自分自身に服を着せているのではありません、他の男、たぶん主人に着せているの
でしょう。

Ili ne permesas al li lavi sin cxi tie.
彼は此処で自分の体を洗ってはならないのです。

Ne estas permesite lavi sin cxi tie.
誰も此処で自分を洗ってはいけません。laviの意味上の主語は無関係です。Siはすべての
人を代行しています。

もしI-動詞の意味上の主語が文の中になければ、そしてもしそれが全く重要でないならば、
siには主動詞の主語を代行させるのがふつうです。
La regxo sendis voki sian kuraciston.
この文にはvokiの意味上の主語がありませんし、重要でもありません。だからSiaは王を
代行できます。sendis vokiは、ただ1つの主語(王)を伴った動詞です。

La regxo sendis la serviston voki lian kuraciston.
ここにはvokiの主語(召使)が在ります。もしsian kuracistonと言うならば、召使は王様
のではなくて、自分自身の医者を呼ぶことになります。

「lasi+I-動詞」を伴う文章は、しばしばこのように解釈されます。もしI-動詞の意味上の主
語がなければ、「lasi+I-動詞」(#31.6)を1つの動詞と解釈します。

Pacience sxi lasis sin levi sur la dorson de la cxevalo.
Sinはlasisの主語を代行しています。もしleviの意味上の主語を入れるならば、sinをsxin
に変えなければなりません。たとえば:
Pacience sxi lasis al ili sxin levi…
Pacience sxi lasis ilin levi sxin…
Pacience sxi lasis, ke ili sxin levu…

Cxu mia alte fluganta spirito devas lasi alligi sin per cxeno(鎖) al la limaka irado(ナメク
ジの歩み)de la materio?
=…devas lasi ion alligi gxin per cxeno…
…devas lasi, ke io alligu gxin per cxeno…

I-動詞の意味上の主語が文章の中にない場合には、それを考えないのが普通ですが。義
務的にではありません。Zamenhofの用例では、この原則が守られていません:
La imperiestro tuj elsaltis el la lito kaj sendis voki lian konstantan kuraciston.
皇帝の主治医が話題です。vokiの意味上の主語がありませんから、lianのかわりにsianを使うことが望ましいのです。
8月2日

408 Wennergren (89)

408 Wennergren (89)



11.6.2.複雑な文章におけるSi



複雑な文というのは主動詞の動作の他に、別の動作が出てくる文章のことです。2つの動作は異なる主語を持つことがあり得ます。その場合にもしsiが非主動詞動作と共に使われると、どの主語をsiが代行しているのか疑わしい場合が起こり得ます。

従属文
従属文の主動詞(#33)はそれ自身の主語を持っています。もしsi(あるいはsia)を従属文で使うならば、それは常に従属文の主語を代行しており、決して主文の主語を代行しているのではありません。
Elizabeto rigardis la viron, kiu kombis al si la harojn.
その男は、Elizabetoのでなく、自分の髪を梳っているのです。Siはkombis(梳った)の主語、すなわちkiuを(そしてkiuはその男を)代行しています。
Karlo kaj Petro diris, ke la infanoj jam vestis sin.
子供たちは自分たちの(Karlo kaj Petroのでなく)体に服を着せました。
Li vidis, ke la hundo ludas kun sia pilko.
ボールは犬(従属節の主語)に所属しています。
Mi ne volis trinki la vinon, cxar gxi enhavis en si ian suspektan malklarajxon.
Siはenhavisの主語を代行しています。
El la kaldrono(大鍋), en kiu sin trovas bolanta akvo, eliras vaporo.
trovasの主語はbolanta akvoであり, elirasの主語はvaporoです。
Se la lernanto scius bone sian lecionon, la instruanto lin nepunus.
sciusの主語はla lernantoであり、Sciaはde la lernantoを意味しています。punusの主語はla insrtruantoです。
Abimelehx, la regxo de la Filisxtoj, rigardis tra la fenestra, kaj vidis, ke Isaak amuzigxas
kun sia edzino Rebeka.
RebekaはIsaak(amuzigxasの主語)の妻です。Abimellehx(vidisの主語)の妻ではありません。もしAbimelehxの妻であれば、lia edzinoと言います。
Mia avo diris, ke li tre amis sian patrinon.
Sianはamisの主語を代行しています。それはmia avoと同じでもあり得るし、別の男性でもあり得ます。

Si自身は主語になることができません。主文の主語を代行する目的で、従属文の主語(あ
るいは主語の一部)としてもsiを使うことはできません。
Karlo diris, ke sia frato venos morgaux. とは言えません。他の言語ではこういう構造が可
能ですが、Esperantoでは従属文のsiは常に従属文自身の主語を代行します。ここでの従
属文の主語はそれぞれsiとsia fratoです。
Karlo diris, ke li venos…/lia farato venos… と言うべきです。

Sxi sentis, ke pluvas sur sin. と言うことはできません。
Sxi sentis, ke pluvas sur sxin. と言うべきです。pluvas sur sxinという従属文は、主語の
ない動詞を持っています(#30.1)。
8月1日
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shige1930

Author:shige1930
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