360 PMEG (42)




360 PMEG (42)
Individuajxo aux speco 個別のモノか、種類か
laの使い方は、確かな個別のモノについて話しているのか (#9.1.2)、一般的に種類について話しているか (#9.1.4) によって大きく左右されます。
9.1.2. La - individuajxoj la ― 個別のモノ
種類でなく個別のモノを扱うとき、laは話者が「聞き手もそのモノを知っている」とみなしていることを意味しています。Laはその場合、多かれ少なかれ,「貴方は、私が話しているコトをご存じだ」という意味です。
La (あるいは他のdifinilo) を使わないことは、話者が、「聞き手はそのコトを知らない」 と想定していることを意味しています。difiniloの不使用は、多かれ少なかれ、「貴方は、私が話しているコトについてご存じでない」という意味です。difiniloの不使用はまた、個体別は重要でないことを意味し得ます。
だからlaの不使用は、laの使用と同じように重要です。
例:
La rozo apartenas al Teodoro. そのバラはTeodoroのものです。
話者は、聞き手が「どのバラが話題になっているのか分かっている」とみなしています。
Al Teodoro apartenas rozo. バラはTeodoroのものです。
これは、「聞き手が知らないバラ」について話されています。
La infanoj kolektis florojn.その子らは花を集めていました。
聞き手は、「どの花が話題になっている」のか知りません。
La infanoj kolektis la florojn.
子供らが集めていたのは、「聞き手が知っている花」でした。
Infano ploras. 子供が泣いています。
誰か、未知の子が泣いているのです。
La infano jam ne ploras.その子はもう泣いていません。
聞き手には「どの子について、私が話しているのか分かっている」と、話者が思っています。La infanoは、まるで確かな既知の子の固有名詞のようです。
Donu al la birdoj akvon, cxar ili volas trinki. 鳥どもが飲みたがっているので、水をやってください。
既知の鳥群が話題になっています。
Domo brulas” 一軒の家が燃えていますが、「聞き手がどの家かを知っているかどうか」、話者には確信がありません。
La domo brulas! あの家が燃えています!
聞き手が知っているだろうと思われる家(ひょっとしたら、彼の家かもしれません)が燃えている、と話者が伝えたい場合です。
Dum la du fojoj, ke vi vizitis min, mi estis tre felicxa. 二度も来て下さいましたが、とても幸せでございました。
二回と同定するために話者は, 話し相手が知っているla du fojojを使っています。
La multaj gastoj restis gxis nokomezo.多くの客は深夜まで残っていました。
話者が言いたいのは客が多かったことでなく、聞き手がすでに彼らについて聞いていたと想定して、la multaj gastojと言ったのです。
Vi diris tion jam du fojojn. あんたはソレをもう2回も言うたぞ。
ここで重要なことは回数の同定ではありません、回数を同定したいのではなく、数えることだけを望んでいるのです。「僕はソレを何回言ったかね?」という質問への答えになり得ます。
Venis multaj gastoj al via festo, cxu ne?
客の素性はすべて分かっていますが、ここでmultaj gastojと言ったのは、客の数(多さ)を知らせためだけです。客の個別同定は重要でありません。
5月31日
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