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385 Wennergren(66)

385 Wennergren(66)




所有代名詞が後に続く名詞なしに単独で使われる場合には、それは規定詞でなく、規定的な意義を持っていません。規定性を示すためには、その場合, laを加えるのが普通です。

Tiu cxi libro estas mia.
この本は僕のです。
それは僕の多くの本の中の1冊です。非規定的な意味です。

Tiu cxi libro estas la mia.
この本は僕のです。
それは僕のもっている、既知の本です。規定的な意味です。

Unu donis al sia florejo la formon de baleno; alia trovis pli bone, ke sxia florejo similas je virineto de maro; sed la plej juna donis al la sia formon rondan, kiel la suno
一つは自分の花園にクジラの形を与えました; 別の一つはそれよりベターで、彼女の花園が海の女に似ていることに気づきました; しかし一番若々しいのは、太陽のような円形に仕上げられました。
La sia=sia florejo。この3つの花園は規定されています。始めの2つsiaとsxiaで十分に規定されていますが、3つ目は後続名詞なしに所有代名詞だけで言及されており、laが必要です。

Nu certe mi legis la vian, kiel bone skribita!
確かに貴方のを読みました、素晴らしい作品です!
La vian=vian verkon=la verkon, kiun vi faras
しかし時として、文脈が非常にハッキリしていれば、所有代名詞の前のlaを抜くことができます。
Li pli sxatasmian domon ol (la) sian.=…ol sian domon

詩などでは時として、所有代名詞に関する普通のルールに従わないことがあります。こういう用例を、普通の場合に真似してはいけません。
Patro Nia, kiu estas en la cxielo.=Nia patro…
天にまします我らの父よ。

Ho, la profeta mia antauxsento!=Ho, mia profeta antauxsento!
おお、僕の予言した予感!

Eraras for la penso mia.=Eraras for mia penso.
僕の思考は遠く離れて道に迷っています。

Kaj nun, Laero, al l’afero via!=…al via afero!
そして今、ラエロよ、 貴方の仕事に!

Mieno lia montris pli suferon, sed ne koleron. =Lia mieno…
彼の表情はヨリ多くの苦悩を示しましたが、怒りはありませんでした。
6月25日


386  Wennergren (67)



半規定のunu
他の諸言語では、unuに似た特別な非規定性冠詞が使われています。こういう冠詞はEsperantoにはありません。非規定性を示すには、単に規定詞を使わないだけです。しかし時として, unuを半規定の冠詞として使います。 こういうunuは数を示すのではなくて、個別性を示しています。聞き手には未知の、話者には既知の話題であることを示しています。

Unu tagon, promenante apud la reloj de fervojo, li falis sub la radojn de veturanta vagonaro kaj mortigxis.
ある日、鉄道のレールのそばを歩いていて、彼は走っている列車の車輪の下に倒れて死にました。
話者は、どの日に事故が起こったのか知っていることを、unuで示しています。

Unu vidvino havis du filinojn.
ある未亡人が2人の娘を持っていました。
物語の冒頭です。まだ話者だけが、その未亡人を知っています。理屈の上では、数学的な別の解釈も可能です:1人の未亡人は2人の娘を持っている。したがって、2人の未亡人は4人の娘を持っている。しかしこれは全くの見当違いで、主題は物語における役割分担者の提示です。

En unu vilagxo logxis du viroj, kiuj ambaux havis la saman nomon.
ある村に、同じ名前の2人の男が住んでいました。
話者はこの2人を知っていますが、聞き手は知りません。

En unu tago, kiam sxi estis apud tiu fonto, venis al sxi malricxa virino.
ある日、彼女がその泉のそばにいた時に、貧しい女が彼女の方へやって来ました。

Unu vesperon farigxis granda uragano: fulmis kaj tondris, forte pluvegis, estis terure.
ある晩、大嵐になりました: 稲妻がはしり雷がとどろき、豪雨の恐ろしい晩でした。
6月26日



387 Wennergren (68)



聞き手が主題を知っている場合には、規定冠詞laの使用は多かれ少なかれ義務的です。もしlaをつけなかったならば、反対の意味(非規定性)を示すことになります。しかし、半規定冠詞unuの使用は、決して義務的ではありません。それは必要に応じて使うニュアンス付加辞ともいうべきものです。

Vi devas legi libron.
君は本を読むべきだ。
特別な意味をねらっているのか、あるいは聞き手の知らない本をねらっているか、です。

Unu libron vi devas legi, jen gxi.
1冊の本を君は読むべきだ。ほら、それ。
unuをつけ加えた狙いは、「どんな本でも」あるいは「本の種類」を言っているのでなく、聞き手の知らないある特定の本が主題であることを示すためです。

Mi volas, ke vi renkontu unu amikon de mi.
僕の1人の友人に、君が会うことを僕は望む。
話者の「友人たちの中の誰でも」ではないことを、強調するためにunuがつけられたのです。

半規定のunuはZamenhof のFundamentoの中にあり、彼は体系的にそれを使いました。頻繁に使いすぎさえしなければ、それはニュアンス付加辞として非常に有用です。しかしある人たちによれば、unuは母国語の影響のために使われている不定冠詞です。だから、間違えることを恐れて、多くの人がunuの使用を躊躇しています。そのために最近では、使用がすこし稀になっています。多くの人がcertaとiuの使用を好んでいます。しかしiuは少し別の意味を持っていますし、certaはunuよりずっと強調の程度が高い単語です(#23.1.3)。ですが、「時を示す単語」を使う場合には、上記の文例に準じて、unuがまだ広く使われています:
unu tagon..,  en unu vespero..,  unu fojonなど。

unuの特別な用法については、さらに#23.1.3を読んでください。
6月27日
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