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408 Wennergren (89)

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11.6.2.複雑な文章におけるSi



複雑な文というのは主動詞の動作の他に、別の動作が出てくる文章のことです。2つの動作は異なる主語を持つことがあり得ます。その場合にもしsiが非主動詞動作と共に使われると、どの主語をsiが代行しているのか疑わしい場合が起こり得ます。

従属文
従属文の主動詞(#33)はそれ自身の主語を持っています。もしsi(あるいはsia)を従属文で使うならば、それは常に従属文の主語を代行しており、決して主文の主語を代行しているのではありません。
Elizabeto rigardis la viron, kiu kombis al si la harojn.
その男は、Elizabetoのでなく、自分の髪を梳っているのです。Siはkombis(梳った)の主語、すなわちkiuを(そしてkiuはその男を)代行しています。
Karlo kaj Petro diris, ke la infanoj jam vestis sin.
子供たちは自分たちの(Karlo kaj Petroのでなく)体に服を着せました。
Li vidis, ke la hundo ludas kun sia pilko.
ボールは犬(従属節の主語)に所属しています。
Mi ne volis trinki la vinon, cxar gxi enhavis en si ian suspektan malklarajxon.
Siはenhavisの主語を代行しています。
El la kaldrono(大鍋), en kiu sin trovas bolanta akvo, eliras vaporo.
trovasの主語はbolanta akvoであり, elirasの主語はvaporoです。
Se la lernanto scius bone sian lecionon, la instruanto lin nepunus.
sciusの主語はla lernantoであり、Sciaはde la lernantoを意味しています。punusの主語はla insrtruantoです。
Abimelehx, la regxo de la Filisxtoj, rigardis tra la fenestra, kaj vidis, ke Isaak amuzigxas
kun sia edzino Rebeka.
RebekaはIsaak(amuzigxasの主語)の妻です。Abimellehx(vidisの主語)の妻ではありません。もしAbimelehxの妻であれば、lia edzinoと言います。
Mia avo diris, ke li tre amis sian patrinon.
Sianはamisの主語を代行しています。それはmia avoと同じでもあり得るし、別の男性でもあり得ます。

Si自身は主語になることができません。主文の主語を代行する目的で、従属文の主語(あ
るいは主語の一部)としてもsiを使うことはできません。
Karlo diris, ke sia frato venos morgaux. とは言えません。他の言語ではこういう構造が可
能ですが、Esperantoでは従属文のsiは常に従属文自身の主語を代行します。ここでの従
属文の主語はそれぞれsiとsia fratoです。
Karlo diris, ke li venos…/lia farato venos… と言うべきです。

Sxi sentis, ke pluvas sur sin. と言うことはできません。
Sxi sentis, ke pluvas sur sxin. と言うべきです。pluvas sur sxinという従属文は、主語の
ない動詞を持っています(#30.1)。
8月1日
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